ビジネスの場でこんな経験をしたことはないでしょうか。
- 会議室の入室時、どっちが上座で、どっちが下座だろう
- 上司やお客様とタクシー乗る時どうすればいいのだろう
ビジネスでの上座・下座の位置って大事? マナーとコツ解説!
ビジネスのシーンで、上座と下座の位置選びは、単なる座席の選択だけでなく、自分の印象や相手へのリスペクトを示す大切な要素です。
まずは上座と下座の位置について、少し詳しく見てみましょう。
そもそも上座と下座って何?
上座は、会食や会議などの場で、お客様や目上の人が座る位置です。一方の下座は、同じ空間の中で最も地位の低い人や接待役の人物が座る位置です。
これは、昔からの社会的な序列や尊敬の表れです。だからこそ、どこに座るかは気を使うポイントです。
目上の人とは?序列の順番は?
「目上の人」とは、ビジネスにおいては、基本的に役職で決まります。同じ地位であった場合には、年長者が上座になります。もちろん、自社の上司よりも、お客様を優先することはお忘れなく。
お客様>自社の上司や先輩>若手社員
なぜ位置選びが大切なの?
ビジネスの場で、正しい位置に座ることは、相手へのリスペクトを示す機会です。
あなたが選ばれる位置は、あなたの地位や役割を反映します。適切な位置に座ることで、相手に自信を持って接することができ、ビジネス関係を良好に保つ手助けになります。
上座・下座の位置が理解できると得られること
上座・下座を理解すると得られるメリットもあります。
様々なシーンの上座・下座の位置について
基本的には、出入口から一番遠い席を「上座」、出入口に最も近い席が「下座」になります。
使用する部屋や場所、乗り物等によって「上座」「下座」の位置が異なるため、ここでは、様々なシーンでの「上座」「下座」をご紹介します。
※下記ケースの赤字の①が上座でそれ以降の数字が序列の順番となります。
序列の前提:お客様 > 自社の上司や先輩 > 若手社員
応接室や会議室の場合
ビジネスにおいて、一番発生するケースです。応接室や会議室などでは、基本通り、出入口から一番遠い席を「上座」とします。
飲み会の場合(円卓テーブル)
円卓の場合も出入口から一番遠い席が上座となります。以降、上座の人から見て左側、右側、左側、右側と順に座ります。
円卓ではない、通常のテーブル席等の飲み会の場合は、応接室と同様の上座の位置になります。
会食の場合(和室 床の間あり)
和室の基本的な席順は、床の間の前が上座となります。下記の場合、右奥が上座にありますが、左奥に床の間があれば左奥が上座となります。
また、下座は同様に出入り口の近くです。
タクシーの場合
タクシーにおいての上座の条件は、安全性と乗り心地です。車移動の場合、1番安全なのは運転席の後ろとされております。
一方で、行き先の案内や料金の支払いが発生する助手席が下座の位置になります。
③の位置は事故が起きたときに、前方に飛ばされる危険性が高いというのも覚えておきましょう。
自家用車の場合
運転手がお客様や自社の上司の場合、助手席が上座の位置となります。
タクシーとは異なる点に注意しましょう。
エレベーターの場合
エレベーターにおいては、操作ボタンの前が下座です。エレベーターでは目上の人に先に乗ってもらい、ドアをてで押さえておきましょう。自分自身は最後に乗り、操作ボタンの前に立ちましょう。
目的の階に到着したら目上の人から先に降りてもらい、一番最後に降りるようにしましょう。
飛行機や新幹線の場合
新幹線や飛行機などの乗り物は入り口の位置よりも、窓側や通路側といった座席の配置がポイントとなります。
3列シートの場合、進路方向に向いた窓側が上座になり、続いて通路側、真ん中という順になります。
まとめ
今回の記事は、ビジネスにおける上座下座の位置について、実際のケースごとに図解を通して解説してきました。
まだまだケースとしては多様にありますが、基本を押さえてしまえばどんなケースでも大きく外す事はないでしょう。
取引先の方や上司の方も、完璧に上座、下座の位置について理解してるわけではありません。 相手の座る位置に合わせて、自分の座る位置を決めるのも、ビジネスマナーの1つです。 相手をよく観察し、相手に合わせた行動をとるように心がけましょう。
今回の記事は以上です。
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